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コラム

 

 


「恵信尼さまの思い、今につなぐ」

三善為教の娘・恵信尼さまは、越後に流罪になった親鸞聖人と出会い結ばれます。その後、親鸞聖人のよき理解者として一心に布教活動を支え、激動の時代を親鸞聖人と共に、すべての人たちが救われるという念仏の教えを広められました。

 

恵信尼さまは、生涯親鸞聖人を観音菩薩の化身としてお仕えし、また、親鸞も恵信尼さまを観音菩薩の生まれかわりと信じてこられたのです。

 

「恵信尼消息」は、恵信尼が娘にあたる京都の覚信尼に送った真筆消息(手紙)です。鷲尾教導の調査によって大正10年(1921年)に西本願寺の宝物庫から発見され、10通からなり、全て巻物1巻に収められています。

 

鎌倉時代の女性の手紙が纏まって残っている事自体、極めて珍しく、手紙の内容も格調高く、豊かな言葉で綴られている事実から、恵信尼さまはかなり教養が深い女性であったと推測できます。

 

この「恵信尼消息」には、親鸞聖人やその家族の晩年における布教活動や、言行を知る上での非常に貴重な史料である。

 

もともと親鸞聖人は、自伝的な記述をした著書がほとんど現存しないため、その生涯については不明確な事柄が多く、研究中である中、これらの手紙状が発見されたことにより、親鸞聖人の実在が確認された経緯があります。

 

妻の記した手紙が、現在において夫の歴史的存在の証明となる。ここには親鸞聖人とともに、妻として、一人の女性として、人生を力強く生きられた慈愛を感じずにはいられません。

 

 

 

 

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